COMICS team
COMICSは、一度に撮像と分光のデータをとることができ、撮像(IMO)検出器は1個、分光(SPC)検出器は5個からなる。すなわち、撮像のデータには1枚の画像が、分光のデータには中分散の最大で5個の画像、低分散の場合で2個の画像が入っている。また、撮像、分光のそれぞれに対して生データのCOMA*****.fits と、z軸方向に足し合わせて処理したCOMQ*****.fits ができる。解析には主にCOMQ*****.fits を用い、COMA*****.fits は主にサチュレーションを調べたり、グレーティングアングルを変えたとき波長がどれだけ動くか否かを調べたりする際に用いる。したがってCOMICSでは一回とると、次の4つのファイルができる。
COMA[偶数].fits 撮像(IMG)の生データ
COMA[奇数].fits 分光(SPC)の生データ
COMQ[偶数].fits 撮像(IMG)の時間軸方向に処理したデータ
COMQ[奇数].fits 分光(SPC)の時間軸方向に処理したデータ
> xfc &と入力すると、
/home/u12345/LATEST_I /home/u12345/LATEST_Sの2つのディレクトリが自動的に作られる。
LATEST_Iは、viewerの上段左の画像場所に対応し、
LATEST_Sはviewerの上段真中,上段右,下段左,下段真中,下段右の5つの画像場所に対応する。 表示する際には、
> echo (フルパスで).fits >> LATEST_I
> echo (フルパスで).fits >> LATEST_Sとすればよい。
通常、撮像の画像を
LATEST_Iに、分光の画像を
LATEST_Sに表示する。
撮像の画像を
LATEST_Sに表示することもでき、その時は、viewerの上段真中に撮像の画像が表示され、残りの画像領域には新たに何も表示されない。逆に、分光の(最大)5つの画像を
LATEST_Iに表示するように指定した時は、viewerの上段左に1つ目の分光画像のみが表示され、2つ目から5つ目の分光画像はどこにも表示されず、また残りの画像領域には新たに何も表示されない。
54321_23.fitsを作業ディレクトリに作りたいとき、COMQ00054321.fitsとCOMQ00054323.fitsの絶対パスが、
> q_arith /data/o01234/COMQ00054321.fits + /data/o01234/COMQ00054323.fits 54321_23.fitsとすれば良い。分光画像の場合、5つそれぞれ同時に足し合わせされる。
viewerを使って見たいときは、
> echo /work/o01234/54321_23.fits >> LATEST_Sとする。
3つの画像、A.fits, B.fits, C.fits を足し合わせたいときは、まず、A.fits と B.fitsを足して、X.fitsを作り、続いて X.fits と C.fits を足して Y.fits を作るという手順をふむ。
> vi data.lstと入力し、平均したいファイルのリストを列挙したあと、:w! として終了する。その後、
> q_fcombine @data.lst ave=(output).fitsとすればよい。
> q_fcombineと入力するとhelpが表示される。
> s_subchで、16個全てのチャンネルに対してメジアンをとりそれを引くには、
> s_subch (input).fits (output).fitsとすればよい。
> q_list_stat A.fits k 1-320 1-240 1 X.fitsでkは切りだす画像の番号(1〜5)で、1-320はxの切り出すピクセル範囲(この場合、端から端)、1-240はyの切り出すピクセル範囲(この場合端から端)、1はzの値を示す。
> s_rot A.fits (angle) 0 X.fitsangle は回転させる角度(半時計回り)、0はモードを示す。さらに、
> s_submedrow X.fits 1 320 40 240 Y.fits1はxの開始位置のピクセル番号、320はxの終了位置のピクセル番号、40はyの開始位置のピクセル番号、240はyの終了位置のピクセル番号を示す。Y.fitsには、ノイズを除去した後の画像ができる。
> q_list_stat /data/o01234/COMA00000000.fits k 1-320 m:n 1 >> Y.DATとすると、データファイル Y.DAT には、
検出器番号(k) | pixel number ![]() |
pixel range ![]() |
z | 平均 | 分散 |
k:k | 1 | m:n | 1 | average | ![]() |
k:k | 2 | m:n | 1 | average | ![]() |
k:k | 3 | m:n | 1 | average | ![]() |
k:k | 4 | m:n | 1 | average | ![]() |
k:k | ・ | m:n | 1 | ・ | ・ |
k:k | ・ | m:n | 1 | ・ | ・ |
> gnuplotと入力した後、
gnuplot> plot "Y.DAT" using 2:5 with linesで、表示したいスペクトルが得られる。