Jan. 19-20, 2011
Mitaka HQ, National Astronomical Observatory of Japan
[ 時間交換について ] ・現在の取り決めは、Gemini 5-10夜、Keck 6夜までとなっている。 ・TACとしては複数のセメスタにわたって平均化して同じくらいになるように する方がやりやすい。 一回ごとに決まった夜数を採択することが厳格だと、良いプロポーザルが多い 時に採択できなかったり、逆に申請が少ない時はあまり優れていないものを採 択せざるを得ないようなことも起こる。 ・Subaru -> Keck、Geminiの倍率の情報を、webのわかりやすい所に置いてほ しい。→なるべくユーザーに公開できるようにしたい。 ・HSC、PFSの時代には、すばるでサポートできる装置が減る。それも考慮して 将来的な交換夜数を決めるべき ・S11Bはdowntimeですばるの時間が減る。S11BでSubaru -> Keck/Geminiを増 やし(前借りし)、S12Aでその分を返すという案は? → 先ほどGemini、Keck両所長と話をして、Gemini 4-8、Keck 5夜までとした。 まだ変更は可能ではある。 ・S11BとS12Aだけ、semesterの開始を2月から少し変え、インパクトを少なく するのは? →セメスタを動かすのは影響が大き過ぎる。 ・Subaru downtimeの時期にKeck/Geminiの時間を集中的に割り当てて欲しい。 ・2010年のdowntimeは期間を予言できたが、2011年のすばるdowntimeが1月で 終わるかはまだ不定性が大きい。HSCのコミッショニングの予定に依存するの で、観測所からdowntimeを前提にした提案はできない。 ・S11Bは、大学院生の夜数を、割合ではなく絶対夜数を維持することをSACで 議論している。サイエンスのレベルの低い提案を採択するということではない。 普通のoversubscriptionなら通っていただろう院生の提案は、S11Bの高倍率で も採択できるような配慮を行う、というもの。 ・昨年度のUMで議論して、無理に前借りをしないという結論になっていた。 現実的には出てきたものを見て、今の取り決めを変えることなくセメスタ毎で ならさずにより長期的にバランスするようなことはありうる。S11Bのすばるの 共同利用夜数の減少は、そのような流れを作る良い機会である。現実に、 S11Aの時点で既にアンバランスは発生しており、所長裁量時間でつじつまを合 わせるようなことになっている。 ただし夜数の上限内でのアンバランスを想定。 中長期的には拡大が必要と判断されれば拡大していく。 ・すばるの今後、TMT時代にむけて、Gemini、Keckとの協力を含めて今後議論 が必要Gemini、Keckの議論に、SACを中心として日本も入っていくべき [ すばるの装置開発について ] ・大学での装置開発のサポートについてはワークショップで議論したが、すば るを担う新しい世代の育成という面も含めて重要な点 ・ATCの在り方は、ATCの方たちが考えるところだが、コミュニティからを意見 もこの機会に言ってもらってもよい → 装置計画WSで議論をした。要素的な開発についてATCで継続して、大学での 開発にフィードバックしてほしい、ということだった。 [ 海外からのプロポーザルについて ] ・国際枠の意義は? → 当初の趣旨は、岡山からすばるで装置の性能は良くなったが、それに見合 うサイエンスを出せるか、ということから、国際枠でいいサイエンスを示して 欲しいというものだった。 明確に国際枠というものが定義されているのではなく、TACでの採択の際の上 限として目安を設けているもの。当初は10%くらいで、現在は20%程度。 ・GeminiやKeckの時間交換枠を通してすばるを使うより、直接すばるに出した 方が、外国人にとっては採択される確率が高いのではないか。 →時間交換は単に望遠鏡時間を交換するということだけではなく、今後さらに マウナケアの望遠鏡が協調していくための前哨戦のような位置づけがある。 [ ユーザーからの意見について ] ・すばるアンケートは重要な情報を含んでいる。もっと事前に公開して議論の 基にした方がよい。 ・観測終了後のアンケートに書かれている意見への対応についても、次回のUM では取り上げてほしい。