大型光学赤外線望遠鏡専門委員会委員長 家 正則
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第22回大型光学赤外線望遠鏡専門委員会議事録(案)
日時 : 平成9年6月9日 11:00ー16:30
場所 : 国立天文台会議室
出席者: 安藤裕康、家 正則、大谷 浩、梶野敏貴、定金晃三、高見英樹、
田中培生、中井直正、林 正彦、舞原俊憲、山田 亨各委員
海部宣男ハワイ観測所長、唐牛 宏すばる室長、
小平桂一台長、観山正見企画調整主幹(午前のみ)
1)台長あいさつ
・今期(平成九年三月−平成十一年二月)の大型光学赤外線望遠鏡専門委員会
委員の紹介(資料22−1)があり、台長より本委員会の活動への期待と委員
受諾への謝意が述べられた。
2)委員長選出
・台長より本委員会委員長選出に関する規定について説明があり、委員の互選
により家 正則委員を委員長とすることに選出した。
3)副委員長選出
・互選により大谷 浩委員を副委員長に選出した。
報告事項:
4)前期大型光学赤外線望遠鏡専門委員会活動報告
・家前委員長より、資料22−2「大型光学赤外線望遠鏡専門委員会活動報告」
に基づき、前期の活動について報告があった。望遠鏡計画の状況と本委員会で
審議すべき懸案の概 略についての説明、および今期への引継事項の説明があ
り、前期専門委員会の議事録(資料22−3)が配布された。質疑応答の結果
前期活動報告、議事録を了承した。
5)前期観測装置小委員会活動報告
・舞原前期委員長より、口頭にて観測装置小委員会の活動概要について報告が
あり、「すばる観測装置中間レビュー」(資料22ー7)に基づき、1996
年12月2−3日に開催した観測装置小委員会の概要について説明がなされた。
6)建設進捗報告
・海部ハワイ観測所長より、「ハワイ観測所の発足と建設の状況について」
(資料22ー5)に基づき、省令施設としてのハワイ観測所の発足、職員の赴
任、マウナケア山頂のドーム建設竣工、望遠鏡組立状況、主鏡製作状況、ヒロ
研究棟の完成、およびハワイ観測所の体制と建設スケジュールなどについて概
要の説明があった。
審議事項:
7)今期の本専門委員会の活動方針の提示
・海部ハワイ観測所長より、本専門委員会の活動目標として、「すばる専門委
員会の今後の活動方向について」(資料22ー8)に基づき、
(1)第一期観測装置の製作推進とファーストライト・試験観測への対応
(2)第二期観測装置の公募と選定
(3)共同利用体制構築に向けて
(4)岡山観測所の長期見通し、大学など研究基盤強化の課題
の四項目が提示された。
・家委員長より前期の引継事項と上記活動目標との対応関係の確認がなされた。
8)観測計画小委員会の設置
・海部所長より、7)の活動目標(1)と(2)に対応するために、「観測計
画小委員会」を設置することについて提案があり、種々意見交換の後、同小委
員会を設置することを決定した。続いて小委員会委員候補者の推薦を行い、
大谷浩、佐藤修二、市川隆、舞原俊憲、山田亨、土居守、田中培生、片ざ宏一、
川辺良平、林正彦、山下卓也、泉浦秀行の12氏を委員候補とすることとした。
本専門委員会委員以外の候補者については委員長より、小委員会委員受諾要請
をすることとした。
・同小委員会の任務は、第一期観測装置の製作進捗状況のフォロー、試験観測
期の Engineering Time (装置動作確認観測)の進め方についてレビューする
こと、および第二期観測装置のR&Dおよび製作の検討である。
・第一期観測装置の試験観測のうち、Performance Verification (性能確認試
験観測)の内容事前レビューについては、本専門委員会で責任をもって審議す
ることを確認した。
9)第一期観測装置中間レビューについて
・林委員より、「第一期観測装置中間レビューの進め方について」(資料22
ー6)に基づき、装置製作の進行状況のレビューと、現在募集中の第二期観測
装置R&D経費のヒアリングを合わせて行いたい旨の提案があり、検討の結果
7月1日10時30分から7月2日12時までの二日間に観測計画小委員会を
開催して、審議することとした。
10)すばるファーストライトシンポ
・本年度のファーストライトシンポの開催について検討し、山田亨、田村元秀
両氏を世話人とし、12月17ー19日に開催することを申し合わせた。
11)観測装置製作に関する合意書
・前期委員会での議論に基づき、起案された「観測装置製作、試験観測、およ
び引き渡しに関する合意書」(資料22ー4)について、舞原前観測装置小委
員長より説明があり、意見交換がなされた。
・すばる室側で資料22ー4を元に改訂版を作成し、海部所長より各観測装置
PIに6月中に配布し、さらに改訂を加えて秋には合意書の締結を行う方向で、
進めることを了承した。
12)共同利用体制の構築について
・2000年からの共同利用開始に向けて議論を深める必要があるが、その時
期については議論が先走らないように慎重にすすめるべきとの意見が表明され
た。
13)岡山問題ほかと光赤外太陽専門委員会
・本専門委員会でも岡山の長期計画について審議する機会を設けることを確認
した。本専門委員会と光赤外太陽専門委員会の関係を整理して、専門委員会の
見直しを諮る必要が生じており、来期(平成11年3月以降)からの転換を目
指して、光赤外太陽専門委員会との合同会議開催等を検討することなどが提案
された。
14)次回専門委員会
・次回専門委員会の日程を10月31日10時ー16時と決定した。
(以上)