すばる望遠鏡プログラム小委員会(第1回)議事録
日時: 2000年4月26日 午前11時から午後3時(日本)
2000年4月25日 午後4時から午後8時(ハワイ)
場所: 国立天文台研究解析棟2回すばるTV会議室(日本)
国立天文台ハワイ観測所104号室(ハワイ)
出席者(敬称略): 岡村定矩、長谷川哲夫、有本信雄、定金晃三、谷口義明、河合誠之、
田村元秀、渡部潤一(以上プログラム小委員会委員)、
海部宣男、家正則、安藤裕康、関口和寛、林正彦、佐々木敏由紀、
山下卓也 (なお、海部と家は最初の約1時間のみの出席)
第一回の委員会にあたり、海部台長より挨拶が述べられた。
議事:
1)すばる専門委員会委員長の家から本委員会の目的に関する説明と出席者の紹介が
あった。
Ex officio はハワイ観測所の安藤(観測所長)、林、関口(共同利用担当)、
佐々木(望遠鏡担当)、山下(観測装置担当)であることが確認・了承された。
2)本委員会委員の互選により岡村が本委員会の委員長として了承された。
また、岡村委員長の推薦により、谷口が幹事に選出された。
谷口幹事が本委員会の議事録を作成することになった。
尚、ハワイ観測所側で本委員会との窓口となる担当者は林であることが確認された。
3)安藤からすばる望遠鏡の概況説明があった。
・主鏡の固定点剥離事故が3月に起こり、現在対処中。
これにより、共同利用に関するスケジュールが当初の予定から多少遅れる。
・第1回共同利用期間は2000年10月から2001年3月までの6ヶ月間
で、その内の36夜(変更の可能性あり)が共同利用に供される。
・共同利用に供される観測装置はIRCSとSuprime-Cam の2つである。
・マウナケア天文台のセメスターは2月と8月に切り替えられており、
すばる望遠鏡も将来はこれに準ずる可能性があることが海部よりコメント
された。
4)共同利用の方針及びスケジュールについて林から説明がなされた。
・少なくとも次回のプログラム小委員会は最初の審査をする委員会であるので、
ex officioの全員が出席する。
・プロポーザルは5個の分野に選別され5名のレフリーによって審査される。
本委員会では各分野のレフリーとして正レフリー候補者5名及び予備候補者
2名を決める。
但し、今回選出されるレフリーは第1期共同利用後に変更される可能性も
ある。
すばる専門委員会からは「必要があれば外国人レフリーを2名程度入れて
も良い」旨の通達があり、今回は外国人レフリーを1名入れることにした。
・レフリーはプロポーザルを採点基準に従い、A、B、Cの3つのランクに分ける。
A :上位25%
B :それ未満の上位50%
C :それ未満(即ち、下位の50%)
可能な限りコメントを各プロポーザルに対して与えてもらうことが望ましい。
特に極めて良いものや、逆に改善を勧めるような場合は必ず助言を与えて
もらう。
・プログラム小委員会は不採択になったプロポーザルに対し、前向きのコメ
ントをつける。
具体的手順は、実際にプロポーザルが出され、レフリーの審査が行われた
段階でその様子をみてから決めることとした。
・採択に当たっては、Dark/Gray/Brightの三つの月相を考慮する必要がある。
・第1期共同利用に供される夜数の少なさ(36夜)を考慮して、今回は1つの
プロポーザルで要求できる夜数を最高3夜とすることにした。また、今回
は最低でも1夜を単位とすることとした。
・申請書のフォーマットを改訂した。
・ガンマ線バーストなどの突発現象における対応は、次期の共同利用の枠組み
の中では考慮しない。
6)レフリー候補者(各分野につき正5名及び予備2名)を決めた(非公開)。
7)次回は9月中旬から下旬に、ハワイ観測所で開催する方向で検討する。